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あらすじ

”お花”バージョン / 上村紗江子バージョン / 蒲団バージョン


塚口圭吾無頼伝の顛末


頃は混沌極まる昭和の中ほど、ここに一人の小説家がおりました。

姓は塚口名は圭吾。

この男、「戦争に負けたから堕ちるのではなく、人間だから堕ちるのだ!」

「日本人よ堕ちよ!」

などと書き残しておりますが、

堕ちるのは書き物のなかだけに留まらず、

酒に溺れ薬に漬かり、わが身を呈して実践する念の入れ様。

嗚呼、こんなことでは身が持たぬと心配する家政婦や書生、友人たちを尻

目に、

今日も始まる圭吾劇場。

「あれ!たれか助けておくれ!センセイがまた二階から!」

「止めてくれるな、行かねばならぬ、飛ばねばならぬー!」

ぐわらぐわらと盛大に、飛び降りましたる庭先の、飛べない老鶏お花の逃げ
惑う声も高らか賑やかに、

桜の森の満開の下には布団延べ、空よりご帰還の夫迎える女房やす代。

さてこの女房殿が又、いささかおっとりが過ぎると評判ではありますが、

本人の心中やいかに。

そこへ!現れ出でたる妙齢のご婦人。

聞けばこのご婦人、男の昔の恋人の妹とやら。

「亡くなった姉さんを小説にするのはおやめください」

切望する妹に、甘く苦く過ぎし日のロオマンスの香り立ち上る。

圭吾、いかにする。

おっとり野雀、やす代はこの「クラクラ」を乗り切れるのか!!!

今は懐かし昭和に生きる、無頼と呼ばれた男とそれを取り巻く人々の

涙と笑いの物語!

続きは皆さま、是非とも劇場へお運びのほどを

御願い挙げ奉ります!

(ベベン!)